絵は誰のもの? その10

権利は消えても

ある日、ランジェロは王様に

「著作権は、作者が死んだ時に消えてなくなることにしてください」

と、提案しました。

なぜなら、自分の絵はファイエット先生の絵をまねて、そこからたくさんのことを学んで描けるようになったのだから、より多くの人が将来すばらしい絵をえがくために、自分の絵を自由に使ってほしいと思ったのです。童話の挿絵 楽器や本の絵

やがてランジェロは病気でなくなりましたが、王様はランジェロが死んでから20年で、著作権が消えてなくなることにしました。

そしてランジェロとダルマロがのこした財産は、彼らの約束にしたがって、芸術学校をつくるためにつかわれました。

学校からはたくさんのすぐれた画家や作家、作曲家が生まれ、やがてたくさんのすばらしい作品があふれるゆたかな国になりました。

そして、その学校はランジェロ=ファイエット芸術学校と名づけられました。

童話の挿絵 芸術学校の建物

「絵は誰のもの?」

おわり

童話続編 その1  もしも、偶然にそっくりの絵を描いてしまったら>へ


著作権はいつまで残るのでしょうか

10-A ランジェロが、作者が死んだときに著作権が消えるべきだと考えたのは、なぜでしょうか。死後20年という期間をどう思いますか。

10-B 著作権が消えてなくなるべきだとしたら、どのくらいの時間がすぎてから消えるべきだと思いますか。

10-C 著作権がすでに消えてしまっている作品には、どのような作品がありますか?


◎ヒント

①著作権が永遠に残るとしたら、どんな世の中になるでしょうか。

②王様がランジェロの提案に反して、ランジェロの死後20年がすぎるまで権利をのこしたのはなぜでしょうか。王様はどんな人? 王様の地位は誰が受け継ぐのか。

☆著作権の基本その7 著作権保護期間