コンプライアンスとは「ルールを守ること」。「法令遵守」とも言われますね。
ルールを守らないなんて、人として許されませんね。ルールを守らない人は悪い人ですね。確かに、そうではありましょう。
それでは。あなたは、この世の全ての法律やルールを守っていますか?
「自分はすべての法律やルールを守っているし、これからも守り続ける。」
と宣言できますか?
私がこれまで見てきた風景では、人は、法律やルールを知れば知るほど、責任が重くなればなるほど、「ルールを守れない自分」に直面します。
では、「ルールを守らないあなた」は悪い人でしょうか?
さらには、ルールさえ守っていれば、あとはどうでもいいのでしょうか?
社会において、ルールは守られなければならないもの、とても大切なものです。
しかし、ルールの奴隷になってしまっている人を見て、嫌な気分になったりしませんか。
人はルールを守るために生きているのではなく、ルールが人のためにあるのです。
ルールは人が人のために作ったものですから、私たちが法律やルールを心地よく使おうとしなければ、ルールは有害なものにもなりえます。
かつて、そういう間違いによって大きな戦争を経験したこともあります。
ならば、コンプライアンスはどうあるべきか。
その疑問をもって、1999年、この「COZYLAW.COM」を作りました。
「ルールをどう守るか」は「どう生きるか」と同じです。
「著作権のひろば」も、ルールを覚えるのではなく、自分で考え、意見や疑問を持ち、ときに議論することが大切だと考えて、「童話で考える著作権」を設置することにしました。
一方で私は、風営法という法律にも取り組んでいます。
著作権法が「日の当たる法律」ならば、風営法は「日の当たらない法律」とも言えます。
この両極端な位置にある法律を見ていると、この社会のコンプライアンスは「きれいごとのコンプライアンス」になっているように見えます。
形ばかりの、実態のない、ただ批判や対立から逃れようとするだけのコンプライアンスは、もう行き詰まっています。
ですので、私は
「コンプライアンス」=「ルールを守ること」
とは考えていません。
私たち一人ひとり、会社ごとに、それぞれのコンプライアンスがあって、それがどうあるべきかは、法律の条文やマニュアルやルールブックをいくらのぞき込んでも見つからないものだと考えています。
あなたはルールをどのように守りますか?
答えはあなた自身にあります。
それを真剣に考えることが本当のコンプライアンスだと思います。
おわり
「真のコンプライアンスセミナー」
管理人はこのような考えのもと、「真のコンプライアンス」というセミナーを行っています。
複雑化するこの社会では、「ルールを覚えて守ればいい」という単純な発想は、通用しないばかりか、ときに危険でもあります。
法令遵守を叫ぶ前に、現実に存在する様々なリスク、経営方針(生き方)など、考えるべき大事なことがいろいろあります。
自分がルールをどのように守ってゆきたいかを考えていただくことがセミナーの主旨です。
きっと刺激的で面白く、そして終わったときには気分がモヤモヤしているでしょうが、継続して行うことで効果が発揮されます。
もしコンプライアンス研修をご検討されるなら、ぜひ一度、お問合せください。
相模原市南区相模大野8-2-6 第一島ビル4F
総合法務のぞみ合同事務所/のぞみ総研
http://thefirm.jp/index.html
℡042-701-3010 コンプライアンス担当 日野